サウスカロライナ州予備選挙での圧勝で息を吹き返したバイデン候補(中央)(C)EPA=時事
 

 サウスカロライナの予備選挙の前日2月28日、午前6時発の飛行機に乗るため、私は4時に起床。2回飛行機を乗り換えて、サウスカロライナの州都コロンビアのホテルに着いたのは、午後8時を回っていた。

 コロンビアまでの1時間ほどのフライトでは、機長が遅刻したため、到着が2時間も遅れた。アメリカの田舎町から、別の田舎町に飛行機で移動するのは、成田からアメリカの大都市に向けて飛行機に乗るよりはるかにエネルギーを使う。

最後の砦

 モンマス大学ポーリング研究所による事前の世論調査によると、予備選挙におけるアフリカ系の有権者が全体の3分の2近くを占めるサウスカロライナでは、前副大統領のジョー・バイデン(77)の得票数が36%。2位は上院議員のバーニー・サンダース(78)の16%。3位はヘッジファンドの元経営者にして大富豪トム・スタイヤー(62)の15%。残り33%のうちの18%を、インディアナ州サウスベンド前市長のピート・ブティジェッジ(38)、上院議員のエリザベス・ウォーレン(70)とエイミー・クロブチャー(59)が分け合うだろう、という予想だった。

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