「新型コロナ」対処差を「一神教」と「多神教」の違いで考える
2020年4月10日

古代より自然と共に生きてきた多神教的日本人(都下某公園にて、筆者撮影、以下同)
2020年春。新型コロナウイルスが猛威をふるっている。人類は食物連鎖の頂点に立っているが、自分で移動することもできない微小なウイルスに、翻弄されている。
国ごとに感染の経過が異なっていて、幸いなことに、日本人の死亡率は、低い。その理由のひとつは、BCGワクチンの予防接種ではないかとする説があり(ハーバード大学公衆衛生学部のメガン・マリー教授の仮説)、BCGの臨床試験もはじまっている。
BCGの目的は結核予防で、生後1歳までの接種で小児の結核発症を52~74%ほど防ぎ、重症化をくい止める効果があるという。そして、人間の免疫機能そのものを強化する最強の物質と考えられているから、人類がはじめて接する新型コロナにも、有効らしいのだ。
とは言っても、BCGワクチンが万能というわけではないし、ウイルスとの戦いと共存の歴史は、これからも続いていくだろう。
「大自然には到底勝てない」
今回の騒動で、日本の対応に対し、賛否両論巻き起こった。かかりつけの病院や救急外来でも、PCR検査(遺伝子増幅技術による微生物検査)をしてもらえず、希望者は「新型コロナコールセンター」か保健所に相談する段取りになっている。発熱などの症状が出ても、なかなか診てもらえないと、不満を漏らす方も多い。この時期、高熱が出れば、不安になるのは当然のことだ。
記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。