ようやく一騎打ちとなるが……(C)AFP=時事
 

【ワシントン発】 民主党大統領候補指名獲得争いでの「誓約代議員」獲得数でジョー・バイデン前副大統領に大差をつけられ、また、米国内での新型コロナウイルス感染拡大により同党の予備選挙や党員集会も事実上棚上げ状態となる中、急進左派のバーニー・サンダース上院議員(バーモント州選出、無所属)が、選挙キャンペーンを停止することを4月8日に発表した。

 バイデン氏は圧倒的支持を誇るアフリカ系有権者が約6割を占めた2月28日の南部サウスカロライナ州予備選挙での勝利を転機として、14州で予備選挙が一斉に実施された3月3日の「スーパーチューズデー」でも10州で勝利を収め、その後もミシガン州、フロリダ州、イリノイ州といった主要州での予備選挙で圧勝を重ねる中、サンダース氏に対しては撤退圧力が強まっていた。

 撤退表明前日の4月7日に行われたウィスコンシン州予備選挙でも、各種出口調査結果ではサンダース氏の劣勢が明らかになり、遂に事実上の撤退に追い込まれた(ウィスコンシン州予備選挙結果は4月13日公表予定)。

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