サウジ「エネルギー相」発言の「耐えられない軽さ」
2020年4月16日

政治の荒波に揉まれたことのないサラブレッド「王子」だからなのか……(C)AFP=時事
『フィナンシャル・タイムズ』(FT)のエネルギー部門シニア記者のアンジル・ラヴァルが、サウジアラビアのエネルギー相アブドルアジーズ・ビン・サルマーン(ABS)王子とのインタビュー記事を書いている。
いつ、どこで、誰が、どのような形でインタビューをしたのかが記載されていないので確としたことは分からないが、ラヴァルの失望感が伝わってくる記事だ。
ラヴァルは何に失望しているのだろうか?
聞きたいことが聞けていない?
聞きたいことに応えてくれていない?
サウジの本音はどこにあるのか?
これは筆者の妄想憶測だが、こんな人がサウジのエネルギー大臣でいいのだろうか、という失望感ではないだろうか。
今回の「価格戦争」についての他者からの評価を、ほとんど意に介していないような回答ぶりにあきれたのではないだろうか。
もちろん『FT』のエネルギー記者としての立場から抑えた筆致で書かれているので、文面からこのような失望感を感じるのは、筆者だけかもしれないが。
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