6つの選挙区の投票所が設けられていた「消防士メモリアルビル」(筆者撮影、以下同)
 

 民主党の大統領候補だったバーニー・サンダース(78)が選挙戦から撤退し、11月本選挙では、前副大統領のジョー・バイデン(77)と現職大統領のドナルド・トランプ(73)の一騎打ちになることが事実上決まっている。

 サンダースが撤退を決める要素となったのは、3月の「スーパーチューズデー」からの3週連続の敗北があった。

 目下、「新型コロナウイルス」の猛威が世界を襲っている。とりわけアメリカは感染者、死者とも世界で最も多くなった。

 5月に入り、全米での感染者増加傾向はややペースダウンしたかの印象がある。むろん、感染者は変わらず発生しているので、取材者としても常に細心の注意を払っている。

 外出禁止などロックダウン(都市封鎖)の州が大半であるため、大統領予備選は延期されている州も多く、事実上ストップしている状態だ。

 そこで今回は少し振り返り、選挙幕開けから3週目の3月17日にフロリダ州で行われた予備選挙の取材の模様を伝える。

 すでにサンダースの敗戦が濃厚であったこの時、大きな焦点は、サンダース支持者が、サンダースの選挙戦撤退後、果たしてバイデンに投票するのか、という点にあった。

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