「開催地変更」に揺れる「共和党全国党大会」

執筆者:足立正彦2020年5月30日
オハイオ州クリーブランドで開催された2016年の共和党全国党大会。「3密」どころではない密集ぶりだ(C)AFP=時事
 

「共和党全国委員会」(RNC)は3カ月足らず先の8月24日から27日までの4日間の日程で、ノースカロライナ州シャーロットにおいて「共和党全国党大会」を開催することにしている。「全米バスケットボール協会」(NBA)のチーム「シャーロット・ホーネッツ」の本拠地『スペクトラム・センター』が会場であり、同党の大統領候補にドナルド・トランプ大統領を、また、副大統領候補にマイク・ペンス副大統領をそれぞれ正式に指名し、両氏は指名受諾演説を行って11月3日に投票が行われる大統領選挙での再選を目指す。

波紋呼ぶトランプ大統領のツイッター

 だが目下、全国党大会の開催地を巡るトランプ大統領のツイッター投稿が大きな波紋を広げている。

 祝日であったメモリアルデー(戦没将兵追悼記念日)の5月25日、トランプ大統領は、現在ノースカロライナ州で新型コロナウイルスの感染拡大を阻止するために導入されている「ソーシャルディスタンス(社会的距離)」に関する一連の措置を解除しなければ、全国党大会を同州以外の代替開催地で開催する方針を示したのである。

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