7月30日に開催したオンラインセミナーの動画です。

 野嶋剛さん吉村剛史さんという2人の元全国紙台北支局長が、台湾の新型コロナ対策について激論!

 配信中に「李登輝元総統死去」の速報が流れるという驚きの展開となりました。

 3回に分けて動画と記事をお届けします。

 

野嶋 台湾の人たちが政治に熱心な理由の1つは、政治が彼らの生活どころか命さえも左右する非常に大きな存在である、重要な問題であるということへの認識が徹底されているからでしょう。

 また、1996年に総統選がはじまった、まだ若い民主主義の国というのもある。

 ただ、それだけでは説明がつかない有権者の政治への気持ちがある。それは台湾社会で民主主義が健全に機能しているからですが、社会全体がそのために努力をしているし、総統選のために1年かけて、台湾全体をあげて人を選ぶ。選んだ以上は自分たちの代表だということで、政治をうまくやっていれば褒めるし、うまくやっていない時は厳しく批判する。失敗すれば最後は政権をかえる。二大政党制で定期的に政権交代が起き、政治と民衆の間に緊張関係がある。

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