作者不詳《エリザベス1世(アルマダの肖像画)》 
1588年頃 油彩 ©National Portrait Gallery,London

 日本人にも熱狂的なファンが多く、21世紀に入ってもなお衰えることのない英国王室人気。そして彼らのご先祖さまたちたるや、チャールズ&ダイアナ、ヘンリー&メーガンも目じゃない強烈キャラ揃い!

 『芸術新潮』10月号では、「特集 名画は語る! 王と女王の英国史」で、英国王室1000年の歩みを、王・女王を描いた名画の数々でたどっています。

 ちなみに、現在のイギリスの正式国名は「グレートブリテン及び北アイルランド連合国」。連合しているのは主島ブリテン島のイングランド、スコットランド、ウェールズ、お隣アイルランド島のうちプロテスタントの住民が多い北アイルランドです。

偉人と悪党は相反するものにあらず。英国社会にダイナミックな変革をもたらした7人の“悪党”たちは、ときに強引な手段を用い、周囲との軋轢も多かった。偉大なる悪党たち、あるいは老獪なる英雄たちの素顔に迫る必読の書!

 また、この特集でいう「王と王女」は11世紀のウィリアム1世から現在のエリザベス2世までの41人。そのうち23人目のエリザベス1世まではイングランドの王であって、スコットランドには別の王家がありました(その後、王家は1つになる)。ウェールズ、アイルランドには王家は成立せず、ある時期からイングランドの支配下に入っています。

記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。