2018年のハロウィーン当日、警察官たちも厳戒態勢を敷いていたが……(C)時事
 

 2021年に開催予定の東京五輪。政府は新型コロナ対策とテロ対策も兼ねて、競技場への入場時、すべての人に対する「顔認証」の導入を検討していることがわかった。

 スマホのロック解除や企業の入退室セキユリティーなどで、すでにこの顔認証は世界でも常識化しているが、このシステムがテロ対策にどれほどの効果を発揮するかは未知数だ。

 だが、実は全国の警察が今年3月から、犯行現場等における防犯カメラ画像やSNS上の顔画像について、警察当局が持つ顔画像データベースと照合する「顔認証システム」の本格運用を開始していたことをご存じだろうか。

 すでに、警察が捜査に関連して自前で持つデータと公のものとを突き合わせていることは、報道を通じて常日頃アナウンスされている。とりわけここ数年で注目を集めているのが、各所に設置されている防犯カメラ等の画像をつなぎ合わせて犯人を追跡する捜査手法「リレー方式」だ。

 そしてこのリレー方式を一躍有名にしたのが、「警視庁捜査支援分析センター」(Sousa Sien Bunseki Center)、通称「SSBC」の存在である。

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