環境保護と事業・雇用をどう両立させられるか(写真はイメージ)
 

 12月23日の朝『フィナンシャル・タイムズ』(FT)の記事を読んでいて、古傷が痛むような、何とも言い難い罪悪感に襲われている。

 無知だったとは言え、恐怖に襲われているワイフとを守るためだったとは言え、申し訳ないことをしてしまったものだ。

 今から6年前、晴れて43年間のサラリーマン生活を卒業し、軽井沢の別荘を借りて夏を過ごし始めたときのことだ。

 知人の紹介で、格安のログハウスを夏の3カ月間、借りた。

 瀟洒な別荘が立ち並ぶ千ヶ滝中区の一角で、大きな本宅をお持ちの方が同じ敷地内の片隅に、たわむれに、あるいは何か意図をもって建てたログハウスだ。小さなベッドルームが2つ、書斎として使える部屋が1つ、あとは風呂、トイレにリビング・ダイニングという作りで、夫婦2人なら十分な広さだ。しかも格安。

 だが、住み始めて驚いた。

 何年も使っていなかったのだろう、部屋主のごとくカマドウマさまがおられるのだ。しかも大勢で。借りる前に下見したときに気が付かなかったが、なぜだろう。不思議だった。

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