地理的・地質的にエネルギーを「持たざる日本」が考え取り組むべきこと
2021年1月3日

日本には「強風」で「安定した」風力に頼れる地理的条件が乏しい(写真はイメージ)
「『日経』(日本経済新聞)は『フィナンシャル・タイムズ』(FT)の翻訳記事が読めるから、それだけで購読する価値がある」
と言う人がいる。そうだろうな、とは思う。
だが、専門デスクがきちんと目を通しているわけではなさそうだ。少なくともエネルギー関連の記事には、残念ながらときおり初歩的な誤認が目につく。
それよりも、読みたい記事を選んで翻訳してくれるかどうか、の方が問題だろう。
『日経』は『FT』の記事をすべて翻訳掲載しているわけではない。担当者が取捨選択している。それは当然だろう。
つまり読者は、『日経』担当者の「目」を通してしか『FT』が報じている「世界」を見ることができないのだ。
たとえば、今日ご紹介する「三菱重工」エネルギー事業部門トップに取材している記事など、ぜひ多くの方に読んでもらいたいものだが、果たして担当者の目にとまるだろうか?
検索してみたら、『FT』が取材した相手は、2020年12月1日時点で「常務執行役員ドメインCEO、エナジードメイン長」を務めている細見健太郎氏だった。
記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。