ミャンマーの最大都市ヤンゴンで、国軍によるクーデターに抗議するため集まったデモ隊(2月6日)(C)EPA=時事

 

 以下の報告の筆者はミャンマー在住の日本人ですが、現下の状況に鑑み、筆者を特定できるようなプライバシーの詳細については公開を控えます。

 また現在インターネットや電話の接続環境が不安定なため、本報告は、編集部が筆者の原稿をSNS通話で断続的に聞き取って構成したものです。(編集部)

 2月1日に発生したミャンマー国軍によるクーデターは、寝耳に水だった。

 その日、電話やインターネットの接続が途絶し、外部の誰とも連絡が取れなくなった。数時間もの間何の情報も入ってこず、不安な時を過ごした。現在は当初ほど不安定ではないが、軍事政権側の圧力が陰に陽に大きくなっており、湧き出した不安はなかなか収まりそうにもない。

「怒り」と「冷静」の間で

 私はミャンマー最大の都市ヤンゴンで、教育関係の仕事に就いている。

 その教え子たちの間で、日本の映画の情報交換や奨学金のお知らせなどを書き込むSNSグループを作っている。「日本語を勉強している友だち」という名前だ。

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