3月12日に行われた、「クアッド」オンライン首脳会議。バイデン米大統領(左端)の本格的なアジア外交は、ここから始まった(画面左から菅首相、モディ印首相、モリソン豪首相)(C)AFP=時事

 

野外機動訓練もなしで、ひっそりと行われた米韓合同軍事演習。その間に開かれた日米豪印「クアッド」オンライン首脳会議。バイデン新政権の東アジア外交が動き始めたが、北朝鮮はこれらの動きにさっそく反応した――。

 米韓両国は3月8日から18日まで、合同軍事演習を行った。また、ジョー・バイデン大統領が主導し、日米豪印の協議体である「クアッド」の最初の首脳会議が、3月12日にテレビ会議方式で開催された。

 続いて、米国のアントニー・ブリンケン国務長官とロイド・オースティン国防長官は3月15日から17日まで日本を、同日から18日まで韓国を訪問した。同盟関係を強化して中国に対抗するために、両長官は閣僚レベルで最初の外遊に日韓両国を選択した。そして、ブリンケン長官はジェイク・サリバン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)とともに、米アラスカ州アンカレッジで3月18、19の両日、中国の外交トップである楊潔篪中国共産党政治局員、王毅国務委員兼外相と会談し、米中間の様々な懸案について激しい意見交換を行った。

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