「米韓2+2」後。オースティン米国防長官(左)、ブリンケン米国務長官(中)の表敬を受ける文在寅大統領(右)には、「日韓改善」のプレッシャーが…… (C)EPA=時事

「米韓2+2」で共同声明は発表したものの、共同会見での「ズレ」が目立った米韓。同盟関係強化を謳う米国は、懸案の日韓関係改善に向けて韓国に圧力をかける――。

 米韓両国は3月18日、米国からアントニー・ブリンケン国務長官とロイド・オースティン国防長官、韓国から鄭義溶(チョン・ウィヨン)外相と徐旭(ソ・ウク)国防相が参加して外務・防衛閣僚協議(2+2)を開催した。米韓の「2+2」開催は韓国では2010年7月以来、11年ぶり、米国ではワシントンでの2016年10月以来5年ぶりだった。

 米韓「2+2」終了後、共同声明が発表された。この中で、

「両国の長官は北朝鮮の核ミサイル問題が同盟の優先関心事であることを強調し、この問題に対処し、解決するとの共同の意思を再確認した」

とし、

「こうした問題が米韓の完全に調整された対北戦略の下で扱われなければならない、との認識で一致した」

記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。