台湾危機は「短期・局所決戦」では終わらない

Foresight World Watcher's 6Tips

執筆者:フォーサイト編集部2021年12月17日
台湾危機の最悪のシナリオとは……(C)alonesdj

 

 今週もお疲れ様でした。今週の「週末に読みたい海外メディア」は、米誌「フォーリン・アフェアーズ」の台湾危機に関する2本を紹介します。米国防総省は中国の奇襲による短期・局所的決戦のシナリオを防ぐことに注力していますが、最悪のシナリオは米中の負けられない戦争がエスカレーションし、収拾がつかなくなることであると提起します。

 新たな1週間を迎える前に、フォーサイト編集部が週末に熟読したい海外メディアの記事6本、皆様もよろしければご一緒に。Hope you have a great weekend!

Washington Is Preparing for the Wrong War With China[Hal Brands、Michael Beckley/Foreign Affairs/12月16日付]

「最も懸念されるシナリオは、北京がミサイル攻撃で奇襲に踏み出し、台湾の防衛力だけでなく、米国が西太平洋の少数の大規模基地に集中させている海空軍に打撃を与えるというものだ。同時に行われる中国のサイバー攻撃や人工衛星対策は混乱を招き、米国や台湾の効果的な対応を妨げる。そして人民解放軍はこの機を逃さず、水陸空からの攻撃を仕掛け、台湾の抵抗を圧倒する。米国が戦闘態勢に入るころには、戦争は事実上終わっていることになる」

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