
米国は「限られた資源」をどこに割くべきかという議論も (C)pantid123/shutterstock.com
今週もお疲れ様でした。各メディアがウクライナ危機を多方面から分析する中で、注目は米スタンフォード大フーバー研究所のカリス・テンプルマンによる「台湾はウクライナではない──両者の命運を結びつけるのは止めるべきだ」(ウォー・オン・ザ・ロックス)。ロシアと中国の狙いは異なり、米国にとっての台湾とウクライナも同列ではないとし、インド太平洋から注意をそらすことに警鐘を鳴らします。
新たな1週間を迎える前に、フォーサイト編集部が週末に熟読したい海外メディアの記事6本、皆様もよろしければご一緒に。Hope you have a great weekend!
[Russia's roulette]A war in Ukraine could have global consequences【Economist/雑誌版1月29日号】
Putin's wager in Russia's standoff with the West【Michael Kofman/The War On The Rocks/1月24日付】
What Putin Really Wants in Ukraine【Dmitri Trenin/Foreign Affairs/12月28日付】
The Putin Doctrine A Move on Ukraine Has Always Been Part of the Plan【Angela Stent/Foreign Affairs/1月27日付】
つい最近まで地政学の世界で大きなキーワードになっていた「新冷戦」が遠い過去に感じられるほど、ウクライナにおける“熱い戦争”勃発の危機が高まっている。すでに多くがなされている背景の解説や、刻一刻と変わるために陳腐化が早い現状の分析はさておき、今回は“ウクライナ戦争”が起きてしまった後、あるいは起きずに済んだ後についての海外メディアでの言説を追いかけてみよう。
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