ロシア産エネルギーの穴を埋めるのは?

Foresight World Watcher's 6Tips

執筆者:フォーサイト編集部2022年3月18日
エネルギー業界にも地殻変動が(C)shutterstock.com/Frame Stock Footage

 

 今週もお疲れ様でした。ロシアのウクライナ侵攻が経済に与える影響として大きいのがエネルギーだ。ロシアの穴を埋めるのは原発か、一時的に復権する石炭か、米国産LNGか、あるいはベネズエラやアフリカか――。各誌が多角的に論じています。新たな1週間を迎える前に、フォーサイト編集部が週末に熟読したい海外メディアの記事6本、皆様もよろしければご一緒に。Hope you have a great weekend!

The End of Globalization?【Adam S. Posen/Foreign Affairs/3月17日付】

 湾岸戦争の勝利を武器として再選を目指したジョージ・H・W・ブッシュに対抗するビル・クリントン陣営が掲げたスローガンは、「経済だ、愚か者(It's economy, stupid))」だった。今後4年間を託す大統領を選ぶ際に米国民が重視するのは昨日の戦争ではなく今日の経済だというわけだ。

 終わりの見えないウクライナ戦争について考える際も、経済は無視のできない重要なファクターであり、今日の戦争と明日の経済が密接に連携していることは、ロシアに対する経済制裁の効果や世界の金融市場の変動を見ただけでもわかる。この戦争と経済との相互作用について中・長期的な視点で論じているのは、米「フォーリン・アフェアーズ」誌が3月17日付で掲載した「グローバリゼーションの終焉?」だ。

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