ウクライナ戦争「長期化」で起きること

Foresight World Watcher's 3Tips

執筆者:フォーサイト編集部2022年4月22日
長期戦はロシア、ウクライナ双方にどのような影響を及ぼすのか(C)tunasalmon/shutterstock.com
 

 今週もお疲れ様でした。ロシアによるウクライナ侵攻から2カ月、FA誌は「もしロシアが勝ったら」(2月18日付)と「もしロシアが負けたら」(3月4日付)に続く「もしウクライナ戦争が終わらなかったら」(4月20日付)を掲載。長期戦に至った場合にウクライナへの国際社会の支援が薄れる可能性を指摘しています。新たな1週間を迎える前に、フォーサイト編集部が週末に熟読したい海外メディアの記事3本、皆様もよろしければご一緒に。Hope you have a great weekend!

What If the War in Ukraine Doesn't End?【Liana Fix、Michael Kimmage/Foreign Affairs/4月20日付】

Why the World Isn't Really United Against Russia【Howard W. French/Foreign Policy/4月19日付】

「ロシアのウクライナ戦争では、戦争が終わったことを示す個別の瞬間はないかもしれない。少なくとも、しばらくはないかもしれない。8週間という、どちらの国が予想していたよりはるかに長い戦争の後では、どちらも望んでいることを実現できない可能性がある。ウクライナは、2月にモスクワが侵攻を開始して以降に奪った領土からロシア軍を完全に追い出すことはできないかもしれない。ロシアは、ウクライナの支配という主要な政治的目的を達成できない可能性が高い」

 米「フォーリン・アフェアーズ(FA)」誌が4月20日付で掲載した「もしウクライナ戦争が終わらなかったら」からの一節だ。筆者は、元米ジャーマン・マーシャル財団常勤研究員のリアナ・フィクスと、同財団の客員フェローでアメリカ・カトリック大教授のマイケル・キンメージ。これまでFA誌に「もしロシアが勝ったら」(2月18日付)と「もしロシアが負けたら」(3月4日付)を寄稿して注目を集めてきたタッグだ。

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