爆撃で破壊された隣家の居間に立つ(4月3日、ヤコリウカにて)

[ウクライナ・ヤコリウカ発(ロイター)]来シーズンに向けて既に小麦の種は撒かれた。だが、麦が収穫される日はくるのか、ウクライナ北東部ハルキウ(ロシア語表記ハリコフ)郊外の小さな農村ヤコリウカで知る者はない。

 ロシア軍が2月24日にウクライナ攻撃を始めてから1週間後、村は爆撃を受けた。村の行政責任者は、この爆撃で4人が犠牲となり、子供を含む11人が怪我をしたと語った。

 「4時間近く地下室にこもってお祈りをしました。子供たちを毛布にくるんだけれど、朝の3時か4時くらいまで眠ることはできませんでした」。いとこの農場で働くニーナ・ボンデレンコは振り返った。

爆撃中に家族が一晩隠れた倉庫の地下室からよじ登るニーナ・ボンデレンコ(4月3日)
キッチンの下の6平方メートルの貯蔵庫。保存食の瓶が見える(4月3日)

 ロシア軍は、村の学校を一時的な拠点として利用していたウクライナ軍部隊を狙ったのかもしれないと村人たちは考えている。学校は窓ガラスが何枚か割れた程度で、建物自体は損壊していない。

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