中間選挙での”復活”を目指すトランプ前大統領

 

[ロイター]ドナルド・トランプ前米大統領が、11月8日の中間選挙に向けて、150人以上の候補者の後ろ盾となり、共和党内における自らの影響力を誇示しようとしている。上院の約3分の1、下院の全議席が改選となる中間選挙は、2023年から24年にかけての米議会の勢力バランスを決する。

 本選挙に向けて共和・民主両党が候補を選ぶ予備選が現在進行中で、このうち注目すべき12の選挙区を取り上げる。トランプ系候補の中には、現職共和党議員と指名を争う者もいる。

 

<予備選勝者>

テッド・バッド(Ted Budd)

 ノースカロライナ州において、引退するリチャード・バー上院議員(共和党)の後継を狙う。

 上院選に名乗りをあげるまで、バッドは米下院のヒラ議員に過ぎず、州内での知名度はほとんどなかった。ところがトランプの後ろ盾を得るや支持は急上昇。5月17日に行われた予備選でパット・マクローリー州知事に圧勝した。激戦が予想される11月の本戦では、民主党候補であるシェリ・ビーズリーと戦うことになる。ビーズリーは州の首席裁判官を務めた黒人女性。

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