スリランカ、クロウ島の海岸に流れ着いたユニリーバの洗濯用洗剤のサッシェ[2022年4月21日](C)REUTERS/Joe Brock

[ロイター]“サッシェ”として知られるプラスチック製の小袋は、企業が発展途上国の低所得者層を顧客として取り込むのに一役買ったが、同時に環境汚染の危機を世界にもたらしている。

 サッシェのパイオニアとも言うべき英ユニリーバは、問題をはらむこの小袋を「廃止したい」と公言しながら、実はその裏でサッシェに対する禁止措置を阻止すべく暗闘を繰り広げていることがロイターの調査でわかった。

 サッシェについて知っておくべきことは以下の通りだ。

サッシェとは何か?

   裕福な国では一般的にケチャップや化粧品のサンプルに使用されているサッシェだが、新興市場においては日用品を小分けにして安く販売するために、洗濯用洗剤から調味料、スナック菓子に至るまであらゆる商品に使用されている。

   イギリスに拠点を置くパッケージング会社パークサイド・フレキシブルズで技術営業部長を務めるマーク・ショウ氏によると、こうした小袋は何層ものプラスチックやアルミホイルを接着剤で貼り合わせてつくられるという。

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