ブルーメ氏のCEO就任にはポルシェ家とピエヒ家の意向が働いたと見られる  (C)REUTERS

[ハンブルク発(ロイター)]ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)オリバー・ブルーメ次期CEOが、取締役会を縮小する計画を立てていると2人の関係者が語った。取締役会はヘルベルト・ディース現CEOの下で12人にまで膨れ上がったが、ブルーメ体制では8~9人に減る可能性があるという。

 現在同グループのポルシェブランドでCEOを務めるブルーメ氏は、内紛が絶えなかったディース氏の後任として9月1日に就任する予定だ。ブルーメ氏のCEO就任の背景には2つの創業家株主、ポルシェ家とピエヒ家の意向があるという。

ブルーメ体制の陣容

 ブルーメ体制の取締役会には、現取締役のアルノ・アントリッツ氏(財務責任者)、グンナール・キリアン氏(人事責任者)、マンフレート・ドース氏(法務責任者)のほか、VW、シュコダ、セアトを含む重要なブランド・グループの責任者トーマス・シェーファー氏が含まれると見られる。

 アウディ、ランボルギーニ、ベントレー、バイクブランドのドゥカティからなるプレミアムブランドグループを率いるマルクス・デュエスマン氏も、担当分野は変わる可能性があるものの、取締役に残留することが決まっているという。

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