米利上げがもたらす痛み

Foresight World Watcher's 5Tips

執筆者:フォーサイト編集部2022年9月23日
世界では利上げドミノが続く(C)interest rate/adobe.stock.com

 

 今週もお疲れ様でした。日銀の24年ぶりの市場介入の引き金となったFRB(米連邦制度理事会)の大幅利上げ。米国の高金利は日本だけでなく世界中の経済を圧迫しています。米中新冷戦に新型コロナパンデック、そしてロシア・ウクライナ戦争によって混乱が続く世界経済はどこへ向かうのか。フォーサイト編集部が週末に熟読したい記事5本、皆様もよろしければご一緒に。

As America raises rates, the rest of the world bears the pain【Economist/9月21日付】

 9月22日の17時過ぎ、財務省と日本銀行が外国為替市場でドル売り円買いの市場介入に踏み切った。円相場が一時1ドル=146円近くにまで急落した直後、日本時間では連休スタートの前日の夕刻というタイミングでの介入には、市場に任せておいては止まらない円安に対する政府・日銀の意志と危機感とが強く表れている。

 直前の円安進行のきっかけは、前日21日(米国時間)にFRBが実施した3回連続となる利上げだった。しかもその引き揚げ幅は0.75ポイントと大きく、政策金利の誘導目標水準は3.00~3.25%にまで上昇した。

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