【Factbox】狙われるウクライナ「カホフカ水力発電所」
2022年11月4日
[ロイター]ロシアとウクライナは、ウクライナ南部ヘルソン州カホフカにある水力発電所でのダム爆破計画について互いを非難し合っている。ダムが爆破されれば、ウクライナ南部の広い範囲に壊滅的な洪水を引き起こす恐れがある。
カホフカ水力発電所とは
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■1956年、カホフカ水力発電所の一部としてドニプロ川に建設された高さ30メートル、長さ3.2キロのダム。
■ 18立方キロメートルの貯水池を保有しており、2014年にロシアに併合されたクリミア半島や、現在ロシアの支配下にあるザポリージャ原子力発電所にも水を供給している。
■貯水池の水量は、米国ユタ州のグレートソルトレークとほぼ同じ規模。
■ダムを爆破すれば、ロシアが一方的に併合を宣言したヘルソン地域の大部分に壊滅的な洪水の被害をもたらすことになる。
■ダムの爆破は、ウクライナのエネルギー問題をさらに悪化させる恐れがある。ウクライナ政府は、発電所や送電網を狙ったロシアのミサイル攻撃が数週間続き、国全体の電力網の3分の1が被害を受けたと発表している。
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