【Analysis】マンチェスター・ユナイテッド「売却」に動き出したオーナー一族
2022年12月3日
[ロンドン発/ニューヨーク発(ロイター)]この10年にわたって低迷が続き、数千万ともいわれる世界中のサポーターの怒りを買ってきたイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドだが、このクラブを支配する株主であるグレイザー一族にとっては、クラブの売却が投資から利益を出しつつ撤退するチャンスとなるかもしれない。
欧州のサッカークラブは今年、5月のチェルシー(プレミアリーグ)売却を皮切りに、高値で取引されている。 この問題に詳しい2人の関係者によれば、こうした高額の評価額も、グレイザー一族がマンチェスター・ユナイテッドの売却に向けて正式に動き出そうとする動機になっている。
不動産、小売、医療で財を成し、米国フットボールリーグ(NFL)のタンパベイ・バッカニアーズも所有するグレイザー一族は2005年、7億9000万ポンド(約1600億円=当時)でマンチェスター・ユナイテッドを買収した。先の関係者は、仮にチェルシーと同水準の価格でマンチェスター・ユナイテッドを売却したとすると、数十億ドル単位の利益が出ると見ている。
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