
ミサイル攻撃を受けたウクライナ東部ドネツク州クラマトルスクの集合住宅(C)EPA=時事
今週もお疲れ様でした。ロシアによるウクライナ侵攻から1年となる2月24日を前に、米英独が相次いで戦車の供与を決定しましたが、ブレイクスルーを起こすにはさらなる支援強化が必要だと説くのは、FA誌です。フォーサイト編集部が週末に熟読したい記事3本、皆様もよろしければご一緒に。
How to Get a Breakthrough in Ukraine【Michael McFaul/Foreign Affairs/1月30日付】
後になって『第二次冷戦史』が書かれるとき、2023年2月はひとつの転換点と位置づけられるかもしれない。米国のアントニー・ブリンケン国務長官は5・6日に中国を訪問して習近平国家主席と会談し(国務長官と国家主席の会談は5年ぶり)、ロシアによるウクライナ侵攻の開始から1年となる24日に向けて欧米諸国による兵器供与の発表が相次いでいる。
※ブリンケン国務長官の訪中は延期されました(2月4日、編集部追記)
「新たな軍事支援の発表の仕方も重要となる。3月にATACMS[米地対地ミサイル「MGM-140」]、6月にリーパー[米無人攻撃機「MQ-9」]、9月にジェット機[米戦闘機「F-16」]を供与するのではなく、NATO[北大西洋条約機構]はビッグバンに向かうべきだ。プーチンによる侵攻から1年となる2023年2月24日に、これらすべてのシステムを提供する計画を発表するべきだ」
米「フォーリン・アフェアーズ(FA)」誌に寄せた「ウクライナでブレイクスルーを起こす法」(1月30日付)でこのように説くのは、米スタンフォード大フリーマン・スポグリ国際研究所長のマイケル・マクフォール。
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