中国政府は2月20日、「US Hegemony and Its Perils」(米国の覇権とその脅威)と題した文書を発表した。英語版のタイトルはシンプルだが、中国語版だと「美国的霸権霸道霸凌及其危害」(米国の覇権、覇道、いじめとその危害)と強烈だ。目次はさらにいかつい。
一、肆意妄為的政治霸権(ほしいままに振る舞う、でたらめな政治覇権)
二、窮兵黷武的軍事霸権(好戦的な軍事覇権)
三、巧取豪奪的経済霸権(欲しいままに奪う経済覇権)
四、壟断打圧的科技霸権(独占し他者に強圧的な科学技術覇権)
五、蠱惑人心的文化霸権(人心を惑わす文化覇権)
見ての通り、政治、軍事、経済、科学技術、文化の5分野において、米国が歴史的にいかにわがままで強圧的な覇権国家であるかを糾弾するものだ。ちなみに、日本も事例に挙げられており、プラザ合意により円高と金融市場開放を迫られた日本が“失われた30年”に突入した、日米半導体協定により日本の半導体メーカーが世界の競争から追い出されたと言及されている。
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