まもなく広島サミット:米メディアが「キシダ」に送ったエール

Foresight World Watcher's 4Tips

執筆者:フォーサイト編集部2023年5月12日
国内ではしばしば「何をやりたいのか見えない」と評される岸田首相だが、欧米からの期待は高い(C)時事

 

 今週もお疲れ様でした。5月19日から始まるG7広島サミットに向けて岸田政権にエールを送る米メディアが多く見られます。外務省がタイトルに抗議した米「タイム」誌の記事も、内容はむしろ穏当なもの。防衛費増額や反撃能力の保有といった方針転換を受けて、欧米諸国から日本のコミットメントに期待が高まる中で、いかに地元・広島での「平和」のメッセージを発信するのか注目です。

 フォーサイト編集部が週末に熟読したい記事4本、皆様もよろしければご一緒に。

Exclusive: Prime Minister Fumio Kishida Is Giving a Once Pacifist Japan a More Assertive Role on the Global Stage【Charlie Campbell/TIME/5月9日付】

[THE 100 MOST INFLUENTIAL PEOPLE OF 2023]Fumio Kishida【Charlie Campbell/TIME/4月13日付】

 米「タイム」誌の5月22/29日号の表紙に岸田文雄首相が登場した。同誌東アジア特派員、チャーリー・キャンベルが行ったインタビューにもとづく記事のタイトルに外務省が抗議し、オンライン版(9日付掲載)で変更されたことで話題となった。雑誌版の表紙に刷り込まれたタイトルは「日本の選択 岸田文雄首相は数十年におよぶ平和主義を捨て自国を真の軍事大国にすることを望んでいる」だったが、オンライン版では「独占:岸田文雄首相はかつて平和主義国家だった日本に国際的な舞台でより積極的な役割を持たせようとしている」とされている。

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