ASEAN(東南アジア諸国連合)首都知事・市長会議(Meeting of Governors and Mayors of ASEAN Capitals:MGMAC)は2013年9月、当時ジャカルタ首都特別州知事だったジョコ・ウィドド氏(現・インドネシア大統領)の主唱で、ASEAN経済共同体(AEC)の実施について話し合ったのが最初だった。その時はASEAN加盟10カ国のうち7カ国の首都の知事・市長が参集。以後今日まで続けられており、都市問題の課題や解決策、協力強化の手段などを主な議題としている。

 ASEAN市長フォーラム(ASEAN Mayors Forum:AMF)は2011年、インドネシアのスラバヤで設立された。恒久的な平和の推進、友好関係の強化、持続可能な成長のためのプラットフォームの構築を目的とした、ASEAN加盟国の都市・地方自治体のネットワークとして存在している。2018年には、ASEAN事務局からASEAN関連団体として認定され、その存在感をさらに増している。

 近年はMGMACとAMFが併せて開かれるようになり、昨年12月にカンボジア・プノンペンで行われて以来の開催となる(開催地はASEAN議長国)。

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