今週もお疲れ様でした。
金融政策で経済のアクセルとブレーキを踏む中央銀行のメッセージは、分からなくては困るのですが分かりやす過ぎても困る不思議な「文学」だと称されます。市場は鵜の目鷹の目でサインを探し、そのエネルギーを巧みに捌くのが中央銀行名総裁の条件。かつてグリーンスパン米FRB議長の真意を知ろうと周囲は「鞄の厚さ」を観察したと言いますが(鞄が厚い→持ち帰る資料が多い→政策変更の決定が近い? という理屈)、日銀総裁がいま胸中に秘める日本経済の読み筋は如何に。YCC政策修正に植田総裁が言及した本日は、まさに「日銀文学」を読むのにうってつけの日になりました。
フォーサイト編集部が週末に熟読したい記事、皆様もよろしければご一緒に。
Bank of Japan must respond to increasingly sticky inflation【Ayako Fujita/Financial Times/7月25日付】
日本銀行は7月28日、前日から開いていた金融政策決定会合において長期金利の上昇の制限を緩和する方針を打ち出した。昨年12月に0.25%から0.5%へと拡げた変動容認幅を今回さらに1%まで拡大する。
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