世論調査でトップを走るプラボウォ国防相(左)は、ジョコ路線の継承をアピールしてジョコ大統領の長男のギブラン・ラカブミン・ラカ氏を副大統領候補に選んだ[2023年12月12日、インドネシア・ジャカルタ](C)REUTERS/Ajeng Dinar Ulfiana

[ジャカルタ発/ロイター]エイドリアンは去年の夏、インドネシアの自動車整備専門学校を卒業した。だが、卒業後、仕事に就くことができたのは数週間だけ。ジャカルタのダウンタウンの売店でフルーツジュースを売る仕事だった。

 2月14日に行われる大統領選挙で初めて投票する19歳のエイドリアンは、インドネシアに進出している電気自動車メーカーでの職を求めているが、大統領候補たちの経済政策にはほとんど期待していない。「工場ができればいいと思う。そうなれば職場が増えるから」。インドネシアの慣例通りひとつの名前しか持たない彼はそう語る。

 世論調査会社Populixの調べによると、ミレニアル世代とZ世代の有権者は、インドネシアの2億500万の有権者の半分以上を占める。彼ら若い有権者にとって今回の選挙の最大の関心事は、雇用と生活の質の向上だ。

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