【Explainer】ガザをめぐる米大学デモは「ベトナム戦争時代」の再現か
2024年5月12日

1968年、米ニューヨークのセントラルパークでベトナム戦争に抗議する徴兵反対デモに参加する人々 (C)REUTERS/Library of Congress/Bernard Gotfryd via REUTERS
[ワシントン発/ロイター]世代間の深い断絶、大学キャンパスでの反戦運動、そして近づくシカゴでの民主党大会――こうした現状を見ると、今起きているイスラエルによるガザ攻撃に対する抗議活動とベトナム反戦運動を重ねて考えたくなる。
5月4日は、オハイオ州のケント州立大学で1974年に銃撃事件が起きてから54年目の日だった。キャンパスでの反戦活動を鎮圧すべく投入されたオハイオ州兵が13人の学生に発砲して4人が殺害されたことから、全米に抗議運動が広がるきっかけとなった。
この2週間ほど、全米各地の大学で起きている反戦運動は、当時とは規模も動機も違う。学生たちの気質は変わり、民主党も変化した。だが、現職のジョー・バイデン大統領(民主党)とドナルド・トランプ前大統領(共和党)の接戦の再現となりそうな今年の大統領選では、大学の抗議運動が政治的影響力を持つかもしれない。
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