ジョー・バイデンの戦いすんで日が暮れて

Foresight World Watcher's 5+αTips

執筆者:フォーサイト編集部2024年6月30日
「世界で最も大変な仕事を4年間続けるにはあまりにも体力が衰えている」と英エコノミスト誌[大統領討論会を終えてジル・バイデン大統領夫人と会場を後にするバイデン氏=2024年6月27日、米国・ジョージア州アトランタのCNNスタジオ](C)AFP=時事

 ゴルフのティーショットでどちらが遠くへ飛ばせるか、むきになって言い争う81歳と78歳。さすがにどうなんだという気もしますが、27日の「バイデン vs トランプ」公開テレビ討論会は明らかにバイデン氏の惨敗でした。これを受けて民主党大統領候補の交代論が一気に噴出した米国メディアの報道には、ある種の狼狽ぶりすら感じます。国際的な影響力低下を指摘されつつ、米国が依然として最大パワーであることは変わりません。米国のリーダーシップに対する不安は、同国内のみならず他国メディアにも共有されるところとなりました。

 ただ、討論会後も両者の支持率は依然として拮抗しているとも伝えられます。つまり、アンチ・トランプは何があろうとアンチ・トランプ。米国の分断はかくまで深いことも浮彫りになります。代えるべきか、代えざるべきか。そもそも代えることなど可能なのか。フォーサイト編集部が週末に熟読したい海外メディア記事5本+α、皆様もよろしければご一緒に。

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