パリ五輪で石畳とセーヌ川に挑むトライアスロン選手たち
2024年7月21日

五輪に向けて2023年8月18日に行われたトライアスロンのテストイベント[フランス・パリ](C) REUTERS/Stephanie Lecocq
[ロンドン発/ロイター]トライアスロン選手は、美しい装飾を施されたアレクサンドル3世橋をスタート地点とし、セーヌ川を泳ぎ、自転車でシャンゼリゼ通りやサン・ジェルマン大通りを走った後、グラン・パレの平らな道を走り、アレクサンドル3世橋へ戻りフィニッシュする。
まず大きなハードルとなるのが、セーヌ川だ。水質問題を別にしても、選手たちは前半は強い水流に乗るが、後半はそれに逆らって泳がなければならない。つまりポジショニングが鍵となる。英領バミューダのオリンピック金メダリスト、フローラ・ダフィーは「多くの人がスイムパート(水泳)を不安に感じていると思う。スイムは一歩間違えると、大きなミスになる可能性がある」と語る。
1.5キロのスイムを終えてセーヌ川を出た後、選手は橋の上をめがけて古くすり減った石段32段を駆け上がり、スイムキャップをヘルメットと交換して自転車に乗る。コースを7周して計40キロを走るバイクパート(自転車)のコースは平らだが、パリだけあって分の1が石畳になっている。そんな過酷なコースが10キロのラン(ランニング)の前に控えているのだ。
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