視覚障害者の自立を支援する中国の「ロボット盲導犬」

6本の足は滑らかに歩きつつも安定性を最大限に保つことを可能にしている［上海交通大学によるロボット盲導犬の公開実証実験＝2024年6月18日、中国・上海］（C）REUTERS/Nicoco Chan

［上海発／ロイター］一般的な盲導犬と比べれば愛らしさに欠けるかもしれないが、6本足で動く「ロボット盲導犬」が、視覚障害者がより自立して生活できるように支援する日が近づいている。

　この技術の研究開発が進むのは、中国の上海市。ロボット盲導犬は現在実証実験中で、カメラやセンサーを使って動き回ることができ、信号の識別など一般的な盲導犬には難しいこともできる。大きさはイングリッシュ・ブルドッグを少し幅広くしたくらいで、AI（人工知能）を組み込んだ音声認識、ルート計画、信号識別機能を駆使しながら、使い手となる視覚障害者とコミュニケーションを取ることができる。

　研究開発チームによると、6本の足は、滑らかに歩きつつも安定性を最大限に保つことを可能にしている。「カメラの三脚のように、3本の足を上げても、3本の足が地面についている。これは最も安定した形だ」（研究チームを率いるGao Feng・上海交通大学機械工学部教授）。

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