7月23日、平壌に到着し北朝鮮側の歓迎を受けるベラルーシのマキシム・ルイジェンコフ外相(中央左側:『労働新聞』HPより)
 

 今年1月、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は施政方針で「社会主義諸国との関係発展を優先課題として打ち立てる」と述べたが、ベトナム共産党のグエン・フー・チョン中央執行委員会書記長死去についての報道は比較的あっさりしたものであった。7月20日付1面トップに金正恩による弔電が掲載されたのに続き、26日付1面トップはハノイで挙行された国葬に際して金正恩が花輪を送ったことを報じた。国葬への筆頭参列者はリ・ホジュン駐越臨時代理大使である。さらに、駐朝ベトナム大使館には趙甬元(チョ・ヨンウォン)朝鮮労働党中央委員会書記が金正恩名義の花輪を持参し、崔善姫(チェ・ソニ)外相と金成男(キム・ソンナム)党中央委員会国際部長も弔問に同行したことが報じられた。

 1969年9月にホー・チ・ミン主席が死去した際には第1面全面が使われて訃報とともに追悼社説や略歴、肖像画が掲載された。しかも北朝鮮の党中央委員会政治委員会(現在の政治局)と内閣は「全国哀悼の日」を定め、国内すべての機関や学校、農村などで弔旗を掲げることや、歌舞の禁止を決定するほどベトナムとの友好関係を誇示した。

記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。