今週もお疲れ様でした。著書『仕事と家庭は両立できない?:「女性が輝く社会」のウソとホント』(NTT出版)が日本でも話題を集めたアン=マリー・スローター氏が、英「フィナンシャル・タイムズ(FT)」紙にカマラ・ハリス米副大統領の外交スタンスについてエッセイを寄せていました(「What might a Harris foreign policy look like?」8月4日付)。
「ハリス氏は筋金入りの国際主義者であり、アメリカの『グローバルなリーダーシップはアメリカ国民に直接的な利益をもたらす』と強調する。同時に、彼女がキャリアを通じて国内問題に重点を置いてきたこと、カリフォルニア州で気候変動の影響を経験したこと、副大統領在任中に移民危機に関与したことなどから、彼女は世界の脅威を統合的にとらえる傾向があるはずだ」
本当の多様性実現によって強くなった社会こそが人々を幸せにすると上記著作でも伝えるスローター氏は、ハリス氏の“目配りの良さ”を高く評価するようです。その目配り(エッセイの別の箇所では「バイデン氏とハリス氏はマキャベリ流に心を硬化させることはしないと決意している」とも表現されます)こそが米国の分断を克服して、国際社会にも善き力と正義を広めて行く。
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