ウクライナ停戦を望むのは誰か:トランプ式「ショック療法」がゼレンスキー、プーチンに与える影響
2024年11月14日
第1次トランプ政権時代の2019年に就任したゼレンスキー氏は当初、対露融和路線で臨んだこともあった[2024年9月27日、ニューヨークで会談したゼレンスキー大統領とトランプ氏:UKRAINIAN PRESIDENTIAL PRESS SERVICE](C)AFP=時事
「米国至上主義」を掲げるドナルド・トランプ前米大統領が来年1月20日、ホワイトハウスに復帰することで、ロシア・ウクライナ戦争や米露関係への波紋が注目される。「24時間で戦争を終結させる」「就任前にも和平が可能」と豪語するトランプ氏の復権は、長期化する戦争を終わらせる「ショック療法」となり得るのか。
トランプ次期政権がウクライナ戦争でどのような政策を打ち出し、それが長期化する「プーチンの戦争」を止める要素となるのかを探った。
「この戦争を終わらせたい」
9月10日、民主党の候補者交代後に一度だけ実施された大統領選の候補者討論会で、トランプ氏は「この戦争を終わらせたい。私はゼレンスキー大統領とプーチン大統領をよく知っており、彼らと良好な関係にある。彼らはバイデン大統領を尊敬していないが、私を尊敬している。この戦争は解決すべきだが、バイデン政権は何もしていない。私が大統領になったら、双方と交渉する。バイデンはこの2年間、プーチンに電話もしていない」と述べ、停戦に向けて仲介を務める意向を示した。
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