【再掲】選挙結果がもたらした日米同盟の不透明な将来
2024年12月23日

日米同盟が安定的に維持された第一次政権とは前提条件が様変わりする[2024年11月6日、アメリカ・フロリダ州ウェストパームビーチ](C)AFP=時事
2024年11月6日未明のフロリダ州ウェストパームビーチの会場に、ドナルド・トランプが登場した。まだ一部で開票作業が続く中で、ノースカロライナ州や、ジョージア州、ペンシルベニア州といった激戦州といわれる7州で次々とトランプ共和党候補が勝利を収めていった。大統領選挙勝利に必要な270の選挙人の確保が確実となる中、トランプ候補は次のような勝利宣言を行った。「今夜、私たちは歴史を作った。今まで目にしたことがない政治的な勝利だ。第47代大統領に選出されたという素晴らしい名誉を米国民に感謝したい」。
大統領経験者が落選後に大統領選挙で勝利するのは、グロバー・クリーブランド以来132年ぶりとなる。また、来年1月20日の大統領就任時には78歳7カ月となり、4年前のジョー・バイデン大統領就任時を超えて、最高齢での大統領就任となる。当初は、接戦の結果として開票作業の混乱や、開票結果をめぐる暴動など、新大統領確定までに時間がかかる可能性も指摘されていたが、想定以上に迅速で円滑な次期大統領の「確定」となった。
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