なお、昨年2月にキューバが韓国と国交を樹立した事実については触れないままである[ソウルの邸宅を出発する尹錫烈大統領を乗せた車両(上)=2025年1月15日](C)AFP=時事
 

 前週に引き続き、地方振興の成果を誇る記事が目立った。1月13日付の第1面と第2面は、咸鏡(ハムギョン)北道の鏡城(キョンソン)郡で地方工業工場が竣工されたことを数多くの写真とともに報じ、陶磁器や温泉で有名な同地が金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の「恩徳」によって毎年のように変化しているといった人々の声を紹介した。
13日付第3面では、朴泰成(パク・テソン)内閣総理が平安(ピョンアン)北道と平壌(ピョンヤン)市で「現地了解」を実施したことについて報じられた。昨年末に総理に就任後、初めての経済視察報道となった。

 17日付第6面には、「傀儡韓国で史上初めて現職大統領逮捕、尹錫悦(ユン・ソンニョル)傀儡を捜査当局へ押送:国際社会が緊急報道で一斉に注目」と題する記事が掲載された。ロイターや共同通信、『ワシントン・ポスト』などの海外メディアが報じた内容から引用したもので、北朝鮮メディアとしては一切論評を加えていない。尹錫悦は「全斗煥(チョン・ドゥファン)、盧泰愚(ノ・テウ)、朴槿恵(パク・クネ)、李明博(イ・ミョンパク)に続いて5番目に投獄された」「死刑に処される可能性もある」「『不法捜査』だと主張して反発しているため、韓国では今後政治的混乱がさらに増すだろう」といった外信記事が抜粋された。『労働新聞』が韓国情勢について報じたのは今月3日付以来、2週間ぶりとなった。

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