趙春龍党書記、金明食海軍司令官・海軍大将らが同行した[重要造船所を視察する金正恩国務委員長(中央)。具体的な場所は明かされていない=2025年3月8日](C)AFP=時事
 

 3月8日付の第2面下段には金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が咸鏡(ハムギョン)北道鏡城(キョンソン)郡で建設中の温堡(オンポ)勤労者休養所を現地指導したとの記事が掲載された。朝鮮労働党中央委員会の「指導幹部」である李煕用(リ・ヒヨン)、金才龍(キム・ジェリョン)が同行した。

 かつては朱乙(チュウル)温泉として知られた場所であり、金正恩は2018年7月に視察して、この休養所を「総合的な文化休息拠点、治療サービス拠点」として新設するよう指示していた。前月にシンガポールでの米朝首脳会談を終えた直後のことであり、経済制裁緩和に対する期待もあった時期である。

 今回の現地指導で金正恩は、建設における「一連の偏向と対策的問題」を指摘し、「優越した社会主義の施策の恵沢の中で(人民が)文明の実体を思う存分に体験」できるようにすべきだと述べた。休養所のほか、咸鏡北道内の塩盆津(ヨンブンジン)海洋旅館の建設についても課題を提示し、「具体的な事業計画及び提議書を現地で決裁」したという。

記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。