AIシェフは料理を「食感」「酸味」「旨味」などの要素に分解して新メニューを組み立てる[2025年7月8日、UAE・ドバイのトローヴ・レストラン](C)REUTERS/Rula Rouhana

[ドバイ発/ロイター]WOOHOOの食事は当面人間が調理することになっているが、メニューから店内の雰囲気、接客サービスに至るまで、調理以外のすべては食文化に特化した大規模言語モデル「シェフ・アイマン」によって設計される。

「アイマン(Aiman)」とは「人工知能(AI)」と「人間(man)」を組み合わせた造語だ。WOOHOOの共同創業者で、ホスピタリティ企業Gastronautの最高経営責任者でもあるアフメト・オイトゥン・チャクル氏は、シェフ・アイマンは数十年分の食品科学の研究結果や食材の分子構成のデータ、世界各地から集めた何千ものレシピをもとにトレーニングされていると言う。

 シェフ・アイマンは、人間の料理人のように料理の味や香りを感じとったり、直接手を加えたりすることはできない。だが料理を「食感」「酸味」「旨味」などの細かい要素に分解し、各要素から新メニューを組み立てることで、斬新な風味や食材の組み合わせを生み出すと開発チームは説明している。

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