朝鮮中央通信が配信した写真では、習近平・プーチン・金正恩の三者が大勢の外国首脳を率いるような構図になっていた[2025年9月3日、中国・北京](C)AFP=時事

 金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が「中国人民抗日戦争及び世界反ファシズム戦争勝利」80周年記念行事に参加するため、6年8カ月ぶりに訪中した。

 9月4日付は、北京の天安門広場で開催された記念行事について多くの写真とともに伝えた。習近平国家主席、ウラジーミル・プーチン大統領、金正恩の三者が並び立ったことに注目が集まったが、『労働新聞』に掲載されたスリーショットはそれほど目立たないものであった。

 しかし、6日に朝鮮中央テレビが放送した記録映画では、金正恩と中露首脳の存在感が誇示された。会場の天安門に集結する各国首脳の姿が一人ずつ放映されたのはきわめて異例なことである。北朝鮮の人々は、金正恩と会談を行った人物を除いて外国首脳の顔を自国メディアで目にすることは皆無に近いため、興味深く見守ったのではないか。当然のことながら、李在明(イ・ジェミョン)韓国大統領の顔も知られていない。

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