NORAD(北米航空宇宙防衛司令部)の防衛能力が懸念される[ポーランド・チョスノフスカで撃墜されたロシア製ドローン=2025年9月10日](C)Dariusz Stefaniuk/via REUTERS
ロシアのNATO(北大西洋条約機構)加盟国に対する挑発行為が続いています。エストニアへの戦闘機の領空侵犯、ポーランド、ルーマニア、デンマーク、リトアニアへのドローン侵入がこの2週間ほど連続しており、ロシア・ウクライナ戦争への介入に対する牽制、レッドラインの瀬踏みと考えられます。
これへのNATOの対応は各種報道に譲りますが、NATOの側の脆弱な要素が気になります。そこで見逃せないのはNATOの西側、つまり北米の態勢です。かつて欧州の「soft underbelly(柔らかい腹部=弱点)」といえばイタリアやバルカン半島を指しましたが、それは現在ではカナダだと米「フォーリン・ポリシー(FP)」誌サイト掲載の論考は指摘します。
東南アジアの“難しさ”を示す二つの論考(特にデフレ傾向の分析は、物価高に悩む日本の読者にとっては意外な論点ではないでしょうか)に加え、最後にピックアップしたのは、記者が著名人をランチに誘って取材経費の上限にチャンレンジたりメニューに御託を並べながらあれこれ訊くという英「フィナンシャル・タイムズ(FT)」紙の名物コーナー「Lunch with the FT」の1本です。
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