公明との協議は「時間が足りない」 高市・麻生コンビは国民民主党に秋波
2025年10月7日
高市新総裁の登場は公明党にとって“最悪のシナリオ”だったと見られる[自民党の新執行部。(左から)古屋圭司選対委員長、有村治子総務会長、麻生太郎副総裁、高市早苗総裁、鈴木俊一幹事長、小林鷹之政調会長=2025年10月7日、東京・永田町](C)時事
切り崩された「2位・3位連合」
「高市早苗新総裁誕生」
今月4日に投開票が行われた自民党総裁選挙は、政界関係者の多くが驚く結果となった。前日3日夜の段階では「議員票は小泉進次郎、党員票は高市」に集中し、決選投票にはこの2人が進むであろうということ、そして去年の石破茂総裁誕生と同じく議員票で優位を占める小泉農水大臣が接戦を制するであろうと見られていた。しかし、結果は違った。
「どうやら麻生は高市で決めたらしい。“党員票を一番獲得した候補”に投票するよう派閥のメンバーに指令するようだ」(政界関係者)
投票日当日、「麻生太郎党最高顧問が高市を支持」という話が飛び交った。この段階でも「麻生さん大丈夫か」「博打だな」などと冷ややかな見方が大勢だったのだが、結果的には麻生の“博打”が功を奏した。
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