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米中首脳会談は10月末の開催に向けて調整が進んでいるようです。中国のレアアース輸出規制強化にアメリカが100%追加関税案で対抗し、一時は会談実現を危ぶむ見方もありました。ドナルド・トランプ大統領は12日、SNSに「Don’t worry about China, it will all be fine! (中国については心配するな。すべてうまくいく!)」と投稿。中国との決定的な関係悪化を回避しました。
中国は2050年に世界一になる「夢」を掲げており、米中の長期的競争関係は維持されるとみるべきでしょう。しかし、そこには双方の国内事情や国際情勢の影響を受けて、いくつかの“波”も生まれるはずです。米中が融和に向かう局面に、日米関係にはどのような力学が働き、日本外交はこれにどう対応すべきか。
10月21日召集の臨時国会で高市早苗氏が首相に指名されれば、27日に来日予定のトランプ氏との首脳会談に臨みます。さっそく難しい課題が待ち構えます。アメリカの著名な日本専門家のマイケル・グリーン氏は、米フォーリン・アフェアーズ誌に最近寄せた論考でこの問題にも言及しています。
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