皮膚細胞の核を移植した卵母細胞 (C)Oregon Health & Science University/REUTERS

[ロイター]この手法では、まず女性の皮膚細胞から核を取り出し、核を除去した卵母細胞(卵子のもととなる細胞)に移植する。

 英サウサンプトン大学の生殖医学専門家Ying Cheong氏は、年齢や病気により自身の卵子を使えない人が増えていると指摘する。Cheong氏は今回の研究に関与していない。

「まだ至って初期の段階の研究だが、将来的に不妊症や流産に関する理解を革新的に深める可能性がある。また、他に選択肢のない人のために卵子や精子のような細胞を人工的に作る道が開かれる」(Cheong氏)

 今回開発した手法では、これまでの試みで大きな壁となっていた課題を乗り越えたと研究チームは述べている。

 ヒトの卵子は染色体23本を持ち、受精の際に精子からさらに23本が加わることで、最終的に染色体46本を持つ胚になり発達が進む。そのため皮膚細胞をはじめとする生殖に携わらない体細胞や、体細胞由来の細胞の核は46本の染色体を持つが、その卵子に移植しても46本の染色体が残り、卵子としては機能しない。

記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。