低所得層の消費者は困難に直面し、富裕層の支出は堅調――グラフにすれば「K」を描くような経済の二極化が、米国政治の中心的争点になりつつある[開票速報イベントで演説したマムダニ氏(右)。選挙戦中に結婚した著名インフルエンサーである妻、ラマ・ドゥワジ氏(左)と=2025年11月4日、アメリカ・ニューヨーク](C)AFP=時事
「人生で最も影響を受けた政治家」はバーニー・サンダース
「位置について、用意、スタート!」を英語にすると「On your mark, get set, go!」。11月5日、ニューヨーク・ポスト紙はゾーラン・マムダニ氏が当選確実となったニューヨーク市長選を「赤いリンゴ」と題して報じた。副題は「On your Marx, get set, Zo!」、民主社会主義者を自称するマムダニ氏をマルクス(Marx)に擬し、陸上競技のスタートコールもかけた言葉遊びだ。
NYP紙はマムダニ氏の政策について、選挙戦中から“共産主義的”と攻撃してきた。ドナルド・トランプ大統領と近いルパート・マードック名誉会長が率いるニューズコープ傘下のメディアらしく、報道姿勢は一貫して民主党に批判的である。
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