イランが二―三年以内にロンドンを核ミサイルで攻撃できるようになるとの見方がある。 イスラエル軍のミサイル防衛計画の責任者だったウジ・ルービン氏が八月末に米メディアに語ったもので、イランの新世代ミサイル「セジル2」によって英国を含む欧州全域を攻撃範囲に収めることが可能になるという。セジル2は、イランとしては初めて固体燃料を使用した核搭載可能ミサイルで、今年五月の発射実験に成功したとされる。 欧米の軍事専門家の間では、イランは既に、射程二千キロの新型中距離ミサイル「シャハブ3」の開発に成功、ギリシャやルーマニアなど欧州南部、東部を攻撃する能力を有しているとの見方が有力。 さらに、イランが大量の資金と技術を投入すれば、今後二―三年でセジル2を改良し、射程を現在の二千キロから最大四千キロ程度に延ばすことができ、ロンドンへの直接攻撃が可能になるという。ルービン氏は、イランの最高指導者ハメネイ師の命令次第では一―二年でミサイル搭載用の核弾頭ができるとし、改良されたセジル2に核を積み込むのは時間の問題だと警告している。

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