エネルギー分野で日本が「世界の真ん中で咲き誇る」ためには、インドやASEANとの協力を進めていくことが極めて重要だ[第47回ASEANサミットに合わせてマレーシアを訪れ各国首脳と記念撮影に臨む日本の高市早苗総理(中央)=2025年10月26日、マレーシア・クアラルンプール](C)EPA=時事

 エネルギーの未来は不確実性に満ちている。エネルギーの需要や供給に影響を及ぼす重要な要因、政治・安全保障・地政学・経済・技術、そしてエネルギーや環境に関する政策などの先行きは見通し難く、10年後、20年後の世界がどうなっているのかは全く不透明だからである。

 それでも、多くの長期的な未来を予測する世界のエネルギー見通しが存在する。代表的なものには国際エネルギー機関(IEA)の「World Energy Outlook」、石油輸出国機構(OPEC)の「World Oil Outlook」、米国エネルギー情報局(EIA)の「International Energy Outlook」など、国際機関や政府機関による見通しがある。その他にも、国際石油メジャーである、BP、Shell、TotalEnergiesなどが世界のエネルギー見通しを発表している。

記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。